料理職人を補う
本質にこだわらない
想う気持ち

戦前の豊かな日本、昭和の成長を感じる頃、
大阪千日前にある第一楼で、調理を担当していました。
当時大繁盛の店舗では、料理人が休むこともできず、
同じ味を出すには、
同じ料理人でなくてはというのが悩みでした。
職人とて人間であり、日々の体調などに左右されてしまう。
しかし、お客様はいつも同じ味を求めにくる。
お客様へいつもおいしい中華を食べていただくには、
どうしたらいいのかと考えたのが先代の落社長でした。
奇しくも、先代は生粋の料理人という気質でなかったため、
自由な発想と自由な考えができ、料理人とも相談して、
日々改良を加えて、やがて完成した万能調味料こそが、
この中華の素になるのです。

こうして、誕生した中華の素は、
多くの日本人の口に合う味にと変わり、
やがで日本の中華の味付けの原点にもなっていきます。
本格的な中華を、おいしく簡単に、そして誰でも作れる。

先代が目指したのは、
美味しい中華料理だったのだと感じています。

昭和二十七年創業
食の歴史とともに

さまざまな壁も。
だからこそ、本当の味。

開発は、いろいろと困難を極めました。
ガーリックを粉末にする機械などなく、
天日に干しては、粉にすりおろしパウダーにしていきます。
何度も何度も加工を繰り返しては、
その味を料理人とともに再現すべく、研究と挑戦を繰り返します。
だからこそ、こだわったのは天然の調味料。
本来の味わいと誰にも真似できない風味は、
先代の丁寧なまでに無骨なやり方から生まれたのです。

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